お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」
※決して真似しては行けないお話です。
後々になって、死ぬかと思ったというか死んでいたかもと思った出来事がある。
それは小学生の時。
私は基本的に毎日、休みたくて休みたくて仕方なかった。
別にいじめられていたとか、嫌なことがあるとか、そう言う訳ではない。
ただただサボりたかっただけである。小学生の時点でコレだから、当然いい大人になった今でも、隙あらばサボりたいマンなのは変わっていない。
私の母はそういう子どもの気持ちに寛容ではなく(サボりたい子どもに寛容な親はそうそう居ないと思うが)、休めるのは大風邪を引いたなど病気の時だけである。それも渋々の了承だった。
その日の朝、私は母に『なんだか気持ちが悪い…』と体調不良をアピールした。
「えぇ!? 熱測って見なさい!! 」母から体温計を渡された。
時は朝食時。私は思いついた。そうだ、この味噌汁に体温計を突っ込んだら良い具合に温度が上がるに違いない。
私は母が見ていない隙に体温計を差し込んだ。
パリーーン …割れてしまった。
当時の体温計は、水銀が上がるって測るタイプのもので、測り終わったら振って水銀を下げて元に戻すというものだった。
母が飛んでくる。「どうしたの!? 」
『ごめんなさい、体温計ぶつけて割っちゃった…』
まさか味噌汁に入れたら熱々すぎて振り切れた水銀で割れてしまったとは言えない。
「もう!! 気をつけなさいよ!! 」母はプリプリと怒っている。
ここまで書いたら分かると思うが、このまま味噌汁を残すわけには行かない。
朝食を平らげて、私は諦めて登校したのであった。
その時はバレてはいけない、とそればかり考えて行動してしまったが、後に考えればとんでもなく危険なことをしてしまった。
水銀がもし入っていて飲んだらアウトだし、ガラスの破片を飲んでも大惨事であったはずだ。
しかしラッキーな事に、その後なんの体調の変化も無くウン十年経った今でも元気に生きている。
くだらないサボり心から死に発展してしまったかもしれない出来事だったと、今は心から反省している。
みなさんも、アリバイ作りは笑える程度のものにしておきましょう、という本日のお話。