恐らく1番幼い頃の記憶は、3歳くらいのこと。
父親と、大人の足で徒歩十分くらいのところにある近所のスーパーの雑貨売り場へ行ったのを覚えている。
そこで売っていた全身ピンクの犬…ダックスフントのような胴長の犬のヌイグルミを買ってもらった。
まだ人の性格や気性などはよく分からぬ年齢だったが、多分それなりに優しい父親だったのだろう。
その後父はバイク事故に遭い、生死を彷徨う頭の大怪我をしたそうだ。母親が言うには、それから性格が変わってしまったとのこと。
以後現在までで私の知っている父は、母と絶えず言い争いをし、仕事に行くことを拒んだり、家族に暴言を吐いたり、あまり人として良い印象を持っていない。
印象などと曖昧なことを言っているのは、そういう父に一般的な子と親としての対応ができず、あまり深く関わらないで生きてきてしまったからだ。
今になって思えば、確かに性格も変わったのかもしれないが、メンタル的な病もあったのかもしれない。
いまでこそ、そういった事には世の中が寛容になっているというか、よく有る事として認められているが、昔は父も母もお互い理解できないものだったのだろう。そして私も。
父は家族からも味方をされず、ひとり寂しくは無かっただろうか。
母はどうだったのだろう。
2人とも健在だが、たまにそんな事を思う。
コロナの世の中で何年か実家に帰れておらず、たまに贈り物をするくらいの現状であるが、でうか両親とも大病せずに元気に暮らしてほしいと願っている。
という、少し暗くなってしまったが本日はお題より「人生で1番古い記憶」のお話。