私は「トイレに行きたくなったらどうしよう恐怖症」である。
昔はそんな事何も気にせず、レディースデーに2本映画を梯子するくらい余裕だったのに、ある時から気になって仕方ないようになってしまった。
その時見た映画は「地雷を踏んだらさようなら」というタイトルだった。
中盤過ぎあたりから何となく冷えて、トイレに行きたい…ような気がしてきたが、まぁそんなに長くないし大丈夫だろうと我慢したのがいけなかった。
もうラストというとろころで、どうしても我慢できなくなってしまいトイレに立ったところ、帰ってきた時にはエンドロールが流れていて結末を知ることができなかった。
この時以来、中座するべきではない時にトイレに行きたくなったらどうしようと不安というか、恐怖にすら感じるようになってしまった。
普段の生活の中では特段そう言ったこととは無いのだが、鑑賞となるとそうなってしまう。
始まる前にトイレに行き、気にせず目の前に集中して楽しんでいれば良いのだろうが、どうにも中盤を過ぎた辺りから、行きたい…かも…? と気になってしまう。
そうするともうそちらに意識が集中してしまい、余計にトイレに行きたくなるという悪循環を生み出すことになる。
しかし映画はまだ良い。自分で座席を選べるし、通路側にすれば途中で立ってもそう迷惑をかけることは無い。
問題は舞台を観に行く時だ。
私は演劇の舞台が好きなのだが、大体2時間の拘束。それにカーテンコールなども入れるとそれ以上になる場合もある。
生の舞台をみんなが固唾を飲んで見守っている時に、トイレに立つのは中々至難の業である。
運良く座席が通路側ならまだ良いが、まずそんな事は無い。大体列の中程になるので、周りの方にも迷惑をかけてしまうことになる。
そんなこんなで、好きなのだが気軽に舞台を観に行けなくなってしまった。
どうしてもこれは観たい! という時には決死の覚悟で、前日から水分も控え喉カスカスの状態で、夏でも膝掛けを持って万端に整えて行く。
それでも半分過ぎて深い話になって来た頃に ん? 大丈夫…か? と不安になってきてしまう。
実際に舞台の途中で席を立ったこともあるが、その時は通路側で助かった。が、前列の方だった為目立った事であろう。
かと思えば、以前嵐のライブに行った時は、入場から帰宅まで6時間トイレに行かずに過ごせたこともある。
やはり体調と気の持ちよう次第なのだろうか。
演劇や映画に比べて、ミュージカルは1幕と2幕の間にほぼ必ず20分程度の休憩があるので、助かる。
もちろん歌やダンスの素晴らしさもあるのだが、私がミュージカルを好きなのは、そう言う気楽に観られるところにも理由がある。
きっと舞台好きの方の中には同じ不安・恐怖を持っている方もいると思うが、どう対処しているのか気になるところだ。…という、本日はお題より「私は○○恐怖症」のお話。